英雄たちの選択
「秘められたメッセージ 〜清少納言 枕草子の真実〜」
【NHK BSプレミアム4K】10月24日(木)20:00〜20:59
【NHK BS】10月28日(月)21:00〜21:59
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは…」
清少納言が書いた『枕草子』はこの有名な一節から始まる。
平安時代、後宮の女房だった清少納言は、300あまりの章段を用いて、王朝の雅を書き綴った。平安文化を今に伝える文学として、1000年もの間、人々に読み継がれてきた枕草子だが、実は、その執筆の裏側では凄まじい事件が起こっていた。
時は摂関政治の全盛期。
清少納言が仕えた藤原定子は、摂関家に生まれ、家を背負って一条天皇の后となった。ところが父が亡くなると、兄弟が罪を犯し、実家は没落。政治の実権は叔父の藤原道長に渡り、定子は眩いばかりの栄華から突如として転落してゆく。
一方、清少納言には道長のスパイ疑惑がかけられ、後宮から追われてしまう。
清少納言は窮地に陥る中で、定子を救おうと奮闘する。その戦略こそが、『枕草子』を書くことだった。
女性の運命が男性に握られていた時代に、筆の力で抗おうとした清少納言。
清少納言が枕草子に込めたメッセージを読み解く。