アジアに生きる

「We Live Underground 地下暮らしの日々」

【NHK BS】12月24日(水)24:05〜24:35

1990年代以降、急速に高齢化の進む台湾。

2025年3月、台湾政府の内政部は、台北市の独居老人の数が過去最高を更新したと発表した。

番組では、開発が目覚ましい台北市の内湖区に暮らす独居老人たちの日常を追う。

大手の外資企業がひしめく「台北のシリコンバレー:から橋を渡った先、地下へと伸びる階段を降りると、かつて小売店が入っていた古いビルの狭い地下空間に十数人の高齢者たちが寄り添うように暮らしている。

窓もないジメジメした“住居”には、さまざまな人生を歩んできた高齢者たちの物語があった。

父の死をきっかけに家を追われ、裕福な兄から小遣いをもらいながら暮らす女性。

結婚をせずに自由気ままに余生を楽しむ男性。離婚を経て地下に流れ着いた元投資会社員。

金銭的に裕福でもなく、側から見れば寂しい独居生活とも思われがちだが、彼らはあえてこの暮らし方を選んでいる。その選択の裏には、家族との距離や人生の悔い、そして小さな自由がある。

超高齢化社会を迎えた台湾で地下で暮らす高齢者たちの穏やかな日常から人生の最終章で何を思い、どんな幸せを見つめて生きるのか?を見つめる。