映像業界とは全く縁のない大学に通い、就職活動では報道に関わる仕事をめざしていました。
ですが、何の気なしに、たまたま受けたドキュメンタリージャパンになぜか内定。
そこからアシスタントとして働かせていただき、ディレクターとしても高校生から80代後半のおじいさんまで、まだまだ若輩者ながら、取材を通じて様々な方とお会いしました。
現在は、郊外のとある「スナック」を取材させていただいています。
低予算番組なので、一人カメラバッグを抱え1時間近く電車に揺られながらお店に通う日々。
営業のお邪魔にならないように、ビールサーバーの脇から店内をそっと撮影していると一見同じように見えるカウンターの内側の様子やお店のママやお客さんも、実は毎日全然違う表情をしています。取材を通じてそうした小さな変化を見つめることができるのはこの仕事の面白いところだなあ、と感じています。(お客さんの「飲もうよ〜」「歌おうよ〜」のお誘いにもお付き合いしつつ…笑)
日々新しいニュースを追いかける報道の現場ではなかなかできない、一つのテーマに時間をかけられるドキュメンタリーだからこそできることなのかもしれません。
「まだ撮るんですね〜」「定点観測、おつかれさまです!」と言われながら…小さな変化を見つめるべく、今後も取材に出る日々が続きそうです。