うちの会社は猫好きが多い。それだけで良い会社と言える。
職場で先輩と会っても、一言目が「猫、元気?」だったりする。人より猫の体調を気にかけてくれるなんて、愛猫家にとってこれほど素晴らしい労働環境はほかにないだろう。
ドキュメンタリーは人との出会いこそが仕事だ。
自分と考えの違う人と出会い、なぜその人がそんな人生を歩むのか…それを知ることができるのは面白い。とにかく人と向き合い、よく考える仕事だ。
でも、猫の考えはよく分からない。いくら話しかけても、その麗しい瞳の奥の思惑は永遠の謎である。そんなときに思うのが、そもそも人間同士だって本質的には理解し合えるはずはないじゃないか、ということ。分かった気になるなよ、と僕を諭すのだ。猫はそんな気づきを与えるために生まれた神の化身なのである。崇めるしかない。
というわけで今日も猫のカリカリご飯のために働く。もはや猫に飼われてると言っても過言ではない。
最後にうちの猫の近況を報告して、このコラムを締めくくりたいと思います。
最近、毎朝ぬるま湯を飲みたくて起こしてきます。とてもかわいいです。
現場からは以上です。