鈴木 総平

PROFILE

鈴木 総平(すずき そうへい)

鈴木 総平(すずき そうへい) /ディレクター

出身地
千葉県(チーバくんで言うとお腹のあたり)
入社
2018年入社
主な番組
  • 日テレ「NNNドキュメント “テロリスト"とつくる未来 ーソマリア 永井陽右の挑戦ー」(D)
  • NHK Eテレ「ETV特集 写真は小さな声である ~ユージン・スミスの水俣〜」(AD)
  • NHK 総合「ファミリーヒストリー 鶴田真由」(AD)
  • NHK BSP「絶景ハイク 御仏の道をゆく 〜国東半島・ロングトレイルの旅〜」(AD)
趣味
オーディオ、ドラム、フィルムカメラ、ライブ観戦、F1観戦
好きな映画
『ヘヴンズ ストーリー』
好きな番組
ゴッドタン

貧困、紛争、環境問題など、世界中に様々な問題がある中で、自分は何をすべきなんだろう。
そんなことを本気で考えていた時期がありました。でも結局、自分にできることなんて絶望的に小さくて、一方であらゆる問題は途方もなく大きくて、完全解決なんてあり得ないと思えて…。
振り返って考えてみれば、昔から映像は好きだったし、色んなことを知れたのも映像のおかげだったことに気づいて「そうか!映像で伝える側になればいいんだ!」と、ドキュメンタリーを学べる大学に入り直して卒業。ドキュメンタリージャパンの門を叩きました。
厳しい見方をすれば、自分が好きで続けていけそうな映像に逃げ込んだのです。

そんな時に出会ってしまったのが、1つ歳下の永井陽右さん。テロと紛争のない世界を目指して、紛争地ソマリアで元テロリストを社会に復帰させる活動に取り組んでいました。
大学生の頃から手探りで始めたという支援活動は、10年を数えようとしていました。
自分がかつて諦めたようなことを、ずっと愚直に続けてきた彼の存在に衝撃を受け、すぐに企画を書きました。しかし、彼の活動場所は紛争下で爆破テロが頻繁に起きるソマリア。
現地取材は困難で、企画は実現しないまま時間だけが過ぎていく日々。「せめて彼の存在を映像で伝えることは、自分がやらなければ」と思い続けていました。
そして、2020年の年末、ドキュメンタリージャパンを離れてソマリアへ。

不思議な会社です。応援してくれる人も、相談に乗ってくれる人も、心配してくれる人も、反対して止める人も、とにかく熱量がすごい。みんな親身だし、みんな本気です。僕自身、他の会社にいたことはないので比べられないのですが、たぶん異常です。(いい意味で)
なんとか無事にソマリアから戻り、撮影した映像のラフカットと新しい企画書を持ち込んだ時も、真剣に見て考えてくれて、番組化のために根気強く一緒に動いてくれたのは、ソマリア行きに一番反対していたプロデューサーの2人でした。
そしてついに、多くの方の力を借りて、先日ようやく番組として放送することができました。放送後にはもちろん、熱い感想と厳しい批評のシャワーが待っていたのですが…。

そんな熱い(暑苦しい?)ドキュメンタリージャパンとの、切っても切れない関係はこれからも続いていきそうな気配。受けた恩を少しでも返していけるように、今後も頑張っていく所存です!

ソマリア上空写真