「新卒で番組制作会社に入りました!」と言うといかにも「生粋のテレビ好き!」な人に見えますが……いわゆる“テレビっ子"ではありません。
「テレビを見るのは食事中だけ」「親の許可した番組しか見てはいけない」というルールのもとで育ち、「ママにゲーム隠された!」ならぬ「ママにリモコンとB-CASカード隠された!」な幼少期。「OKしてもらえない番組は親の目を盗んで録画、早朝に見て親が起きる前にデータを消す」というせせこましいやり方がせいぜいでした。(もちろんすぐにバレて怒られ、罰として好きな番組の録画データを消されました…。)
そんなわけで、まともな“テレビっ子"には育たなかった私。なぜかドキュメンタリージャパンの内定をもらったものの、「自分なんかがやっていけるはずがない」という不安から辞退するつもりでした。ところが辞退の電話口で代表の長谷川さんに「本当に残念」「転職したくなったらぜひ声をかけて」と言われ、気がつけば「やっぱり入社します!」と前言撤回。テレビ制作を通してやりたいことがあったのはもちろんですが、本当は「今までの自分を変えたい」という思いが強かったのかもしれません。
長野の大学に4年間通っていたのに一度もウィンタースポーツをしたことがないほど出不精で殻にこもりがちな性格ですが、「ドキュメンタリーを作るのにこれじゃダメだ!」と外に出て新しいことに挑戦するよう心がけています。おかげで社会人になってからの1年で趣味が倍増。昔からの友達には「るなんちゃん、就職してからだいぶ変わったね?!」と言われることもしばしばです。
「テレビっ子」をすっ飛ばして「テレビマン」になれるのか。険しい道のりに不安の毎日ですが、いつか「あのとき引き止めてよかった」と思ってもらえるように精進していきたいです。