多趣味です。そのベースは「ひとり旅」があります。
鉄オタ人生は小1から。中学になると青春18きっぷや周遊券で乗り鉄していました(国鉄全線完乗、私鉄・3セクはあと少し)。
バイクに乗り始めてからはテントを積んで走り回り、これまでに訪れた市町村は3146(平成の大合併以前の数で計算)、残りは128でコンプリ間近。次なる目標は全都道府県道完全走破、または農免農道を丹念に辿るなんてのも楽しそうです。
そんな具合に旅と乗り物が好きなので、ドキュメンタリージャパンに入った理由も単に「いろんな所に行けそうだから」でした。
おかげさまでAD時代を含めてホントいろんな所に行きました。普通の会社勤めなら近づくことすら出来ない場所や、自費旅行なら果たして幾らかかるの?的な世界の秘境にも行けます。
以来、自分が行きたい所、やりたい事、会いたい人、食べたい物を楽しむために番組を作ってきたと言っても過言ではありません。ある意味、他人の金で夢を叶えさせてもらっていると思うと、仕事上のトラブルでストレスを感じることもほとんどありません。(鈍感とも言う)
ドキュメンタリーの会社にいますが、当の本人は「何かを伝えたい」とか「社会への問題意識」は残念ながら1ミリも持ち合わせていません。女性2人組から勧誘を受けた時、『世界は様々な問題に直面しているがあなたの最大の関心事は?』と問われたので「女」と答えて呆れられた程度です。楽しきゃいいじゃんです。
そもそも人付き合いや酒の席が苦手で、路傍の石を眺めている方が好きな人間が今まで仕事を続けてこられたのは、ドキュメンタリージャパンが寛容だったからでしょう。
やりようによっては好きなことを仕事に出来る番組制作は趣味人には最高の職種だと思います。
セルビアのお菓子屋にて
マダガスカルの沼地